借り受け愛車『Bb』で、女房運転助手に採用し、手作り弁当脇に置き、県内中を走ってる、私はかけ出し営業マン。

 営業の喜怒哀楽を述べるなら、

 喜:すっ飛びまわる先からの、指名通知があった時。
   名刺配って「ご苦労さん」の声があった時。
   お世話になった御仁から、笑顔や声がかかる時。
   行く先の近道、見つけた時。
   お巡りさんが近寄らず、事故にもあわず帰宅の度。

 怒:すっ飛び走る我が前に、紅葉マークの軽が走る時。
   (いずれ我が身と思えども、なかなかこれが受け入れ難し)

 哀:名刺持ち机に寄ろうとする矢先、入っちゃダメと言われる時。
   良きとこなく、駐車場・道ばたで手作り弁当食べる時。
   雨の日にスピード落として走れども、黄傘の衝立出来る時。
   失業か病身か、子連れ夫婦のくったくなき子の姿見る時。
   (幼き日に見た行倒れ思い出す)

 楽:すっ飛び走る先々に、四季のうつろい感じる時。
   海や田や眺めの良きとこ探し出し、手作り弁当食べる時。
   200,300走り来て、300,400配り終え、手足のばして風呂に入る時。

 業務予定を入手する、先輩各位に追い付けと、喜怒哀楽を胸に秘め、かけ出し営業マンは今日も行く。

     鈍な身に 難しきかな 営業は
              ものになれるや すっ飛びの我

     時悪しく 失退職の 多きおり
              しみじみ思う 我めぐまれし

 以上、かけ出し2年未満(マン)の感想です。

                          平成18年2月 海宝 陽三
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