現在の混迷した不況時の不安定社会での人生について、愚見を述べます。ご笑読下さい。
 連日の猛暑、お見舞い申し上げます。
 さて、人生!人の一生は、人それぞれにいろいろな“喜怒哀楽”のドラマがあります。我が人生を振り返ってみても、人の人生を見聞してみても、いろいろな思い出や考えさせられる事が脳裏を掠めます。
 善き人生とは何か?について暇にまかせて自分の半生(?)や人の人生を客観的に考えてみると、なんと善き時代を生きたのかとか、逆に悪い時代に流され生きていたのか、あの時もう少し時代が良かったら、違う生き方を選択していたらどんな人生であったろうかなどと他愛ない感想も浮かびます。
 今年は戦後60年です。私の物心ついてからの年代と重なり、大変思い出深い出来事、歴史の変遷が思い浮かび印象が強い。戦後60年、焼土と化した国土の戦災復興とそれに続し朝鮮動乱特需による産業復興の昭和20〜25年代、26年〜40年代の2段階ステップで経済発展を続け、50年代には“ジャパン・アズ・No.1”として世界の中で日本は驚異的な経済大国となり、一時は国内の土地買い占めの海外版として、アメリカの土地やビルの買い占めまでもやりました。そんな猛烈な過熱景気が、中東のイラクのクエート侵攻に始まる湾岸戦争など、石油エネルギー資源の確保のための争い事が原因で、景気の良かった世界の経済情勢は悪くなってしまいました。日本経済はバブルが崩壊し奈落の谷へ転落、現在まで立ち直りをしていません。60年代を失われた10年という言葉がありますが、不良資産処理をかかえた金融危機の回復は未完了の状態にあり、不景気なため金融資金の需要も少ない現在なのに、郵政民営化論が最大問題として政治問題になっています。
 私は、現在の社会で最も必要で最優先すべき社会問題は、国民生活の安定、人心の安定・希望などを一日も早く実感させ、安心出来るように、社会環境を整えることが最も緊急を要する課題だと考えています。具体的には、

 @年金制度や医療・保険・福祉制度など憲法第25条に規定された国民の生存権、国
  の社会保障義務の履行の達成であります。
 A持続性のある安定成長社会の構築のために、少子化対策と共に生涯教育・職能研
  修施設を含めた育児環境、教育・文化環境などの整備・充実であります。
 B就労率100%を目指して産業支援策、職場と家庭の調和など人間性尊重の働き易
  いやりがいのある産業、職業の振興、助成など明るい魅力のある産業と職業の創
  出・育成であります。

 思いつくままに3点あげてみましたが、簡単な云い方をすれば人間は誰でも本来、働く事、学ぶ事、知識・技術の向上を得ることに喜びを覚えるものです。つまり、人間の幸せは、積極的な自己能力の発揮向上の努力と、その成果を実感した時に心からの喜びや幸福感を味わうものだと思います。物事に興味や関心を持つ気持ち、感動する“心の豊かさ”感情が豊かな人ほど、人生が楽しくなるのではないかと思います。
 人間は一人では生きて行くことが大変です。人間は人と連帯し、互いに助け合いつつ生活する方がより充実した生活ができ、その上能率的です。また、人生の喜怒哀楽を共に出来る友人・知人が多い程、善い面の効用が増幅するものです。
 現代は情報化社会といわれ、多方面の分野でインターネットが結ばれ、豊富な情報が迅速に往来する広大な電脳空間が拡大整備され、人々の生活に定着しつつあります。このシステムは、素晴らしい人間社会の発展に貢献する利点と、悪用された場合の怖さの二面があり、現状は便利な面の陰で優秀な頭脳の悪者の犯罪行為も多発しています。人と人を結びつける便利なシステムが悪用される事に、十分注意しなければならない空恐ろしさを感じ、機器システムに未熟な者は大変な不安なストレス社会が出来たなあと嘆息します。インターネットは便利な情報交換の道具ですが、一面孤独な非人間性?つまり、人間が機械に翻弄されたり、騙されたりする面があるように思いますが、いかがでしょうか?いづれにせよ、ストレス発生源としてのマイナス効果を警戒し、注意して習熟していかないと未来は開けないと思いますが…。
 
 長々と何を表現したいのか分からない駄文は止めて、伝えたいことをまとめましょう。
 貴重な人生、両親を介して神様から授かった生命、人間の一生をそれぞれの人生観を持って有意義に、思い残すことのないような一生涯を過ごしていきましょう!
 そして、人生には“喜怒哀楽”のいろいろな体験がありますが、妙なストレスやノイローゼは軽くいなすよう、適度の運動・睡眠・休養・栄養をとり、時に強度のストレスを感じたら上手に発散させましょう。主張したい意見も言わない“三猿主義”を止め、自分の意見を積極的に発表すると共に、他人の意見にも耳を傾け、あくまで、自分の良心に恥じない行動をとるなどでストレスや心配事をいつまでも継続することのないようにしましょう。日頃の生活でストレス排除の予防対策として、気心の知れた友人、知人、亭主、又は女房殿を味方や仲間に取り込んでおく用心も大切と思います。
 単身者の方はいつまでも独身貴族を楽しんでいないで、時代の要請である少子化問題の解決者としてご協力願いたいものです。人生“苦あれば楽あり”、若干の妥協をして未成熟相手を自分好みのベターハーフに仕立て上げる夫婦人生にチャレンジしてみませんか!大変に出しゃばった意見で失礼!
 また、現在は就職難時代でかつリストラ風も吹いている社会情勢です。仕事をイヤイヤながら従事している時がありませんか…?仕事は楽しくやるような工夫と積極性で取り組みましょう。仕事の内容やその処理、取り組み方などに理解を深め、工夫しながら仕事に取り組みましょう。仕事が面白くなり、また、能率向上に繋がり人生を豊かにしてくれる第一歩となります。
 人間生活上、ストレスはつきものです。また、ストレスがあるから頑張ったり、創意工夫をしながら積極的に取り組む、緊張感やチャレンジ精神と行動が人間能力の向上に繋がります。人生では病気は誰も望みませんが、あせりや過度のストレスの連続が病気を誘います。病気は気から、元気も気の持ち方でパワーが違ってくるものと思います。
 私は益々深刻になってきている財政難、少子化時代の現在の生き方として、定年制や老若男女の年齢・性別など関係なく、健康である限り“生涯現役”で社会関与し、ささやかなりと社会参加・貢献をしたい。実態は自分自身の為に、人生の生き甲斐を得る生活を続けたいものと思っているのが本音かも?皆様はどうお考えでしょうか?
 終わりに際し、皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。また、まとまりのない駄文をお読み下さって、感謝申し上げます。

なお私の最近読んだ、一読に値する次の本をご紹介したい。
  『遠き落日』(上・下)渡辺淳一 著/集英社文庫
  『足るを知る』中野孝次 著/朝日文庫
  『生き方上手』日野原重明 著/ユーリーグ(株)


                        平成17年8月12日 濱田 豊司
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